お金をかけずに英語の発音を身に着けたい皆さまへ、
この記事では中学生の時に独学で洋楽を使って英語の発音を勉強した方法をご紹介します!
当時中学生だった私は、急に「英語の発音を良くしたい」と思い立ち、持てる物のみを駆使して英語の発音を研究しました。
それではご覧ください!
はじめに:発音のポイントを自ら解き明かすという体験をしよう
私は、「ネイティブっぽく英語を話したい」という執念から、誰に教えてもらうでもなく、あの手この手で発音を研究しました。
当時スマホなどありませんでしたから、頼りになるのは教科書、辞書、そして洋楽といったものでした。
つまりお金はあまりかかっていません。
なにより良かったのは「知りたい!」という強い気持ちだと思います。
英語の発音の”ナゾ”を自分で解明する(大げさですが…笑)という体験こそが、習得に役立ったのだと思います。
Step 1: 発音の方法、発音記号の解説をザっと読む
いきなりガッツリ勉強?と思うかもしれませんが、最初はサクッと英語の発音の概要をつかむのみで構いません。
また、このステップは後回しにしても問題ありません。
当時私が使っていた英語辞典の巻頭には「発音方法」と「発音記号」の解説が載っていました。
中学生向けの辞書でしたので、それほど難しくは書かれていませんでしたし、1~2ページ程度にまとまっていた記憶があります。
私はそれを読んで、おおまかな発音の特徴をつかみました。
音声がついていたわけではないので、発音のポイントに沿ってこんな感じかな?と想像しながら発音を練習しました。
この「発音の概要やポイント」を知るというのは、大切なことだと思います。
なぜなら、母語(日本語)か確立した大人にとっては「発音の理論」が発音習得の後押しになってくれるからです。
小さい子どもであれば発音を感覚で覚えて吸収も早い傾向がありますが、大人の場合は日本語の発音(カタカナ英語)に邪魔されてしますよね。
ですから、軽くだけでも発音を論理的に学んでおくと、後々大いに役立ちます。
詳しい発音の方法と発音記号を学ぶのにオススメなのは以下の本です。
子音、母音それぞれ一音ずつ見開き2ページで、口や舌の動かし方がイラスト付きで解説されています。
もしも今お手持ちの英語の参考書に、発音のことが書いてあればラッキーです!
それを活用してください!
Step 2: 好きな洋楽を繰り返し聴く/マネして歌う
①繰り返し洋楽を聴く
私はマライア・キャリーが好きでよく聴いていました。
発音習得を目的に聴くなら、アルバム1枚を繰り返し聞くくらいが丁度良いと思います。
1曲だけだと飽きてしまうので。。。
ある曲を繰り返し聴いていると、その歌手の息継ぎや歌い方のクセをいつの間にか覚えているという経験がありませんか?
同じように、曲を繰り返し聴くことで、英語の発音を頭の中に潜在的なレベルで残しておきます。
②歌詞を見ながら聴く
次に特に好きな曲(または口ずさみやすい曲)を1曲選び、歌詞を目で追いながらその曲を聴きます。
歌となるとかなり早口なことこともあるので、最初はついていくのが大変だと思います。
ですが、歌詞を見ながら何度も聞いていると、だんだんとついていけるようになります。
③歌詞を見ながら曲に合わせて口ずさむ
上で選んだ曲を流しながら、今度は曲に合わせて歌います。
熱唱してもいいですが、しなくてもよいです。
ささやく程度でも、口ずさむくらいでも大丈夫です!
曲に合わせて発音することが重要です。
こうして洋楽に合わせて歌っていると、カタカナの発音とは明らかに違う英語の発音が続きます。
ナゼ…?と思った私は、これで発音習得熱が高まりました(笑)
Step 3: 曲を聴きながらカタカナ英語との違いを追及する
私はこのステップが非常に重要だと考えています。
カタカナ英語とネイティブの英語の違いに、自分で気づくことこそが上達につながると思うからです。
もちろん、すでに勉強している発音理論が頭に入っていれば、その確認作業という位置づけでも非常に意味があるでしょう。
洋楽を聴いて、マネして歌ってみて、どんなことに気づきますか?
たとえば以下のようなことに気づきます。
- there areは「ゼアラ」と発音
- for a secondは「フォーラ セカンド」と発音
- when youは「ウェニュー」と発音
これらは専門的な言い方では「リンキング」といい、前の単語と後ろの単語を繋げて発音することを言います。
ざっくりいうと、前の発音が子音で終わり、次の単語が母音で始まる場合、繋げて発音することが多いのです。
他にも以下のような気付きがありました。
- betterは「ベラー(ベダー)」と発音
- fantasyは「ファナスィー(フェナスィー)」と聞こえる
上記の発音はアメリカに多い発音です。
(マライアを聴いていたので。)
tの発音には弱く発音されるもの、さらに発音されないものもあります。
betterの場合、t は d のように発音され、ラとダの間いくらいの あいまいな音で発音されます。
fantasyに関しては、nt+弱い母音という綴りのため、tが発音されなくなります。
こちらもアメリカの発音です。
さらにこんな発見もありました。
- yourは「ユア」よりも「ヨー」と聞こえる
学校では「ユア」や「ヨア」と教わりますが、実際には「ヨー」と発音されることが多いです。
ここに挙げたのは気づいたことの一部ですが、アンテナを張って「あれ?カタカナ英語と違う?」というところに意識を持って行ってみてください。
引っ掛かるところが見つかったら、ナゼ?を追及してみましょう。
似た発音を並べると、法則が見つかるはずです。
もちろん、自分でナゼを追及しなくても、気になることがあればググってOKです。
ですが、自分で法則を見つけられると覚えやすいです。
以下の記事は、簡単に英語っぽい発音ができる「なんちゃって発音」の一部です。
こちらも参考にしてみてください。
Step 4:モノマネするくらいの勢いで歌う!
実際にモノマネしなくてもいいですが、とにかく選んだ歌手と同じような発音になるように寄せにいきます!笑
まるで力業のように書いていますが、発音の概要を学び、発音の法則や気づきを得られたら、今度は答え合わせです。
歌いながら、学んだことをどんどん実践していきましょう!
必ず曲をかけながら、合わせて歌うようにしてください。
そうすることで、英語特有の強弱やリンキングなどの感覚が身に付けられます。
歌詞を覚えることが目的ではないので、歌詞を見ながらで大丈夫ですよ^^
バイリンガルの歌手もオススメ
日英バイリンガルの歌手を聴きこむのもオススメです。
さらに言うなら「英語ネイティブで、日本語もできる人」です。
私は伊藤由奈さんが好きで、発音の参考にしていました。
伊藤由奈さんはハワイ出身なので、英語ネイティブです。
日本語も超ペラペラですが、歌を聴いていると、英語のクセが日本語の歌に出ているところがあります。
顕著なのがタ行です。
日本語のタ行をtで置き換えて歌っているので
た→ツァ
て→ツェ
のような発音になりがちです。
と思ったわけです。
(なんか音楽の聴き方おかしい!笑)
ですが、こんな風に分析していると不思議と英語が好きになれますよ^^
おわりに:洋楽を使って発音を学ぼう!
ここまで、洋楽を使った英語の発音の練習について書いてきました。
実際に私がおこなっていた方法なので、全ての人に当てはまるわけではないかもしれませんが、多くの方に役立つといいなと思います。
もう一度振り返ると、以下の方法を繰り返す感じになります。
- 発音の方法・概要を簡単に読む
- 洋楽を繰り返し聴く
- 歌詞を見ながら歌う
- カタカナ英語とは違う英語の発音を洗い出して調べる
- モノマネして歌う
中には、④の分析をすっとばして己の感覚のみで発音を身に着けられる人もいます。
ですが、リスニングが苦手という方も多いと思います。
ですので、「曲を聴いて歌う」という感覚的な方法に、発音の理論をプラスすることで、より早く習得できると思います。
是非参考にしてみてください!