この記事では、アイルランドのバンクホリデー時のお給料のルールについて詳しくご紹介します。
ダブルペイって聞いたことありますか?
その通り!
ですが、実はそれ以外にも色々なルールがあります。
基本的に、働く人にとってありがたい制度ですよ!
それでは見ていきましょう。
そもそもアイルランドのバンクホリデーとは?
バンクホリデーとは、日本で言うところの祝日のようなもので、正式にはpublic holidaysと言われています。
アイルランドのバンクホリデーは1年の内に9日間あり、以下のように年によって異なる日もあります。
- 元日(1月1日)
- セント・パトリックス・デー(3月17日)
- イースター・マンデー(4月)
- 5月の第一月曜日
- 6月の第一月曜日
- 8月の第一月曜日
- 10月の最終月曜日
- クリスマス(12月25日)
- セント・スティーブンス・デイ(12月26日)
ダブルペイとは?――バンクホリデーのルール
フルタイムの場合
バンクホリデーに関しては「ダブルペイ」が非常に有名ですが、フルタイム・ワーカーの場合、実は以下のいずれかを得る権利があります。
- 日給にお給料 上乗せ
- バンクホリデーの日に有給で休める
- 年次休暇(annual leave)に1日追加できる
- バンクホリデーがある月に1日 有給休暇がもらえる
つまり「ダブルペイ」というのは、①の「日給に上乗せ」からきているのです。
「日給に上乗せ」というのは一般的に「日給の2倍の額」がもらえるとい理解で大丈夫です。
パートタイムの場合
パートタイム・ワーカーであっても「バンクホリデーまでの5週間の内に最低40時間働く」という条件を満たせば、一定の権利が得られます。
バンクホリデーと働く日が重なった場合
日給にお給料 上乗せ(ダブルペイ)
普段は働かない曜日がバンクホリデーの場合
週給の5分の1のお給料がもらえる
※ここまでの情報はCitizens Informationを参照しています。
つまり働いても働かなくてもお給料がもらえる!
いろいろ条件や権利があって…つまりどういうこと!?となってしまいますよね(^^;
つまり、バンクホリデーの日に働けば「2日間分のお給料」がもらえ、働かなかったとしても、1日分or一定額もらえるということです。
バンクホリデーの日は働いても働かなくてもお給料がもらえるのです!
ケーススタディ:3つの例
ルールの説明だけでは、まだなんとな~くしか分からないかもしれません。
ですので、以下の3パターンの例をご紹介します。
Aさんの場合
Aさんはカフェで週5日間働いています。1日のお給料は基本的に€90です。
Aさんがバンクホリデーの日に働いた場合、1日分のお給料€90に加えて、さらに€90がもらえます。
つまりAさんは€180もらえることになります。
Bさんの場合
Bさんは、コールセンターで月~金まで働いています。1日のお給料は、€150の計算です。
ある月曜日はバンクホリデーのため会社自体が休みでした。
仕事が休みでもBさんには€150が支払われます。
Cさんの場合
Cさんはパートタイムで水・木曜日に働いています。時給から計算すると、1日当たり€100もらえます。
バンクホリデーが月曜日で、Cさんが働かなったとしても、Cさんは週給の5分の1の額をもらえます。
つまりCさんは週当たり€200もらっているので、バンクホリデーの日に働かなくても€40もらえます。(200÷5=40)
働く人たちのミカタ
時給で働く人にとってありがたい制度
これって日本にはない考え方で、ある意味合理的だと感じます。
日本で月給で働いている人なら祝日は休めて嬉しい日ですが、時給で働いている人からすると実労働時間が減り、お給料が減ってしまう日です。
ゴールデンウィークがある4月、5月分や、お盆休みのある8月分のお給料などは目に見えて減ってしまいます。
アイルランドのバンクホリデーに関するお給料のルールは、そうした労働者を守るルールかつ、平等にするためなのかなと個人的に感じました。
法律順守の雇用主のところで働く
大前提として、法律を守り契約書もちゃんと作っている職場でないと、残念ながらダブルペイなどは期待できません。
私がいつも色々な記事で「ちゃんとしたところで働こうね!」としつこいくらいに書いているのは、こうした恩恵が受けられるからです。
最低時給も守らずに人を働かせる店長が、ダブルペイなどのルールを守るとは思えません。
ワーホリや学生ビザは、国が認めた滞在許可で、就労も認められています。
ですので、労働者が当然得られる権利をきちんと得ることも大切なことだと思います。
まとめ:バンクホリデーは働く人にとってお得な日!
バンクホリデーの日に働けば倍額がもらえますし、働かなくても1日分(パートタイムの場合は一定額)が支給されます。
労働者の権利がしっかり守られていますよね!
是非、契約書なども見てみてください。
日本との違いにも気が付くのではないかと思います!
それではSlán go foill!